2013年5月22日

土佐で感じたふしぎなこと

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土佐で出逢ったアメゴ。3年越しの思いが実現して高知への旅を始めてこの魚を掬ったのがちょうど一月前の今日でした。魚の美しさもさることながら色んな想いや沢山の人のご縁でこの地にご縁を頂いて出逢った魚でした。

ここまでに誰かひとりでもその出逢いやご縁がなかったならばこの魚には辿り着いていなかったと思います。当たり前の様に来る毎日の様に思っていますが、当たり前の事なんてひとつもなくて、すべてが繋がっていると言う事を改めて確信した旅でした。

昨年の4月に脳科学者の茂木健一郎さんのお話を聞く機会がありました。 

脳科学の見地から言うと、根拠のない自身に満ちて楽観的に生きないと脳はうまく動かない様になっているそうです。子供ってそう言う風に生きていて、おとなになるにつれて出来ない理由を沢山教えられて出来ない様になっていくんだそうです。中村文昭さんも同じ事をおっしゃっています。

根拠のない自信を持って、それを裏付けるための最大限の努力をする。本気で夢を信じていれば必ず裏付けるための努力を怠らない。そこに集中すると言う事で更に脳は活性化するそうです。努力はくるしいと言うイメージでなく、夢に近づいているのだから楽しくてしょうがないと言う状態が更に脳に最高の状態だそうです。

楽観的に根拠のない自信をもって宣言し、それに向かって楽しみながら没頭していれば必ず良い結果に繋がる!そして自分の欠点ですら自信をもって語れる様になれば、人の欠点にも包容力を持って取組めるのだと。最高のパフォーマンスで、最高の努力をして、そして最高に楽しんでやっている人とおつきあいしましょうと言う事でした。

この楽しそうにやっていると言う事、シンプルですがとても大事な事です。何もなくてもとにかく楽しそうな人ではありたいと思っておりましたが、この茂木さん話は非常に明快でした。

5日間に渡った土佐の旅の後半に差しか掛かる頃にひょんな事からこの話を思い出して車の中でカズさんにした時に釣りもそうやなぁ、これ大切やわぁと言う話になりました。よしっここからはマイナス言葉一切なし!とにかく根拠のない自信を持って釣りしましょ!となりました。

そこからふしぎなことがおこります。龍馬ゆかりの地に入ると20日近く滞在をしている現地で案内役を買って下さったYさんから『ずっとここで釣りしてますけど、こんな条件の良い2日間日はないですよ!』と言われる程の2日間になってしまいました。オオクマとカディスがだらだらと一日ハッチしてアメゴは上を向きっぱなし・・・・元々土佐の旅前半に入る予定を天気や色んな条件で後半に変更したのも運のツキ!最高の2日間を過ごせました。

そして最終日、土佐まで来て観光も何もしないのも何だからせっかく来た地で何か買い物をと思って寄り道したお店。カズさんが刃物のお店があるからちょこっと寄って来るわと。中々帰って来ません。どうした事かと、私もそのお店に顔を出しました。

するとニコニコ顔のまるでオタベ人形の様なお母さんと話込んでいます。興奮気味のカズさんに事情を聞くと・・・・龍馬の時代よりも前から鍛冶屋さんを営んでいて注文だけで商いをしているという凄いお店。

プロ仕様のものばかりでお値段も相当なのでそれでは帰りますと言って出口に向かうと『滋賀から何しに来られたの?』と言う質問。『アメゴ釣りに来ました』と言うと『あらっ、私も主人もアメゴ釣りが趣味なのよ!』・・・・・マジで!

そこからは画伯のひとり舞台!一気に作品づくりをライフワークにしていると言うアツい話から、なんとお母さんがお父さんにサプライズプレゼントするからひとつ作って下さいと!
これは偶然じゃなくて引き寄せてるでしょ!

現地で献身的にお世話をして下さったOさんからも秋に始める旅館に飾るのでと釣りや泊りと色々お世話になりながらご注文を頂いていたのでありがた続きとなりました。

帰りの車中では工場長からCEOへの電話での大口ご契約の電話報告からいやー来てますねと盛り上がり、東京からの陸路往復1200kmの楽しい旅を終えました。

そして極めつけは東京に帰り5日もしない休みの日、会社にふらっと仕事に出掛けた地下鉄のホームでどこかで見かけたモジャモジャ頭のお方。うーんどっかで見た事ある人だなぁ・・・えええ!茂木健一郎さん本人でした。さすがに背筋にぞぞげが立つ程の興奮でした。

これは茂木さんが自分でした話を私を通して証明してくれたのではないかとさえ思ってしまいました。龍馬ゆかりの地でのポジティブパワーが凄い事になりました!この3つの不思議な出来事には何かゆかりを感じざるをえませんでした!

今回の旅では本当に色んな方にお世話になりました。旅の前に貴重な情報と現地を繋いで下さった清宮さん、橋本さんありがとうございます!現地で何から何までお世話になった岡スエさん、山中さんありがとうございます!そしてお会い出来ませんでしたが兵庫を経由してもしかしたら市川に立ち寄る事が出来るかも?とご連絡取り合った浦上さん。高橋章さんと小菅のイベントでお会いしてお話伺いました。またよきご縁で宜しくお願いいたします!

よくツイている!と言う人の話を聞く事がありますが、最近はそれは目に見えない色んな力が働いてツイている様に見えるのではないかと思う様になりました。どう捉えるかは人それぞれですが、少なくとも明るく楽しく生きる事はマイナスになる事はないと言う事には間違いがないようです。

これからもずっと脳天気な位ポジティブに釣りをして行きますので宜しくお願いいたします!



[ フィールドレポート ] 投稿者 daikyu : 06:36 | コメント (13)

2013年5月 8日

夢の中へ

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春雨にけむる土佐の山。1000mまで行かない山々はゆったりとして広葉樹と針葉樹が程よく混じり合ったコンディションを保っていました。まさしく芽吹きや開花が一気に帳尻を合わせている感じです。良い季節が凝縮して訪れている感じです。

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こんな山々から流れ出す素敵な水がアメゴを育んでいます。後半は東京の釣り仲間のご縁で現地の方々にお世話になり渓を巡る事が出来ました。里川を中心にアメゴを探る釣りでしたが底の状態もすこぶる良くとても気持ちの良い釣りとなりました。

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良く手入れされた山と人里がが密接していながらゆったりとした空気が行き渡っていました。田畑の横をすり抜けて渓に降ります。

何とも幸運なことに案内して頂いた渓でオオクマとカディスの饗宴が繰り広げられました。10時半頃から16時過ぎまで程よいハッチがダラダラと続く最高の状態で正にゾーンに入った釣りを体感いたしました。

現地での的確なガイディングによる要素が今回の旅をより有意義なものにしてくれました。改めてOさん、Yさんに感謝したいと思います。ありがとうございます!

良い釣りのせいか余裕のあるゆったりとした気持ちのまま釣りをする事が出来ました。これも土佐の独特の空気がなせる事なのかもしれません。

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FBでは初めて映像を更新してみたのですがこの9寸はまさに流れの中でオオクマのイマージャーを捕食していました。関東のそれとは違う大胆な反応にこちらも嬉しさ100倍。掛かった後は想像通りのものでございました!

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鯉のぼりの中を釣る幸せなカズさん。頭の中には鯉のぼり位のヤツが出るぞ出るぞと思っているのでしょうか・・・夢の様な時間が流れました。夢の中へ夢の中へ行ってみたと思いませんか ふふふっ〜と思わず陽水のメロディを口ずさんでしまいました。

旅で出逢った不思議な出来事についてはあらためて書いてみようと思います。



[ オフ会 ] 投稿者 daikyu : 05:22 | コメント (11)

2013年4月28日

高知に入る

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花曇りの中最後の集落を左手に見ながら初めての高知県の渓を探って行く。
ハッチはまばらでコカゲロウとストーン、ガガンボが少し。シャツ一枚では
少し肌寒い程の陽気だが小さいながらも高知のアメゴがボツボツと反応して
くれた。
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ほぼ釣人のプレッシャーは掛かっていない様子なのだが急な冷え込みのせいで
活性が下がりフライへの反応は少し渋いものとなった。このアメゴも皮一枚
で掛かっているところを見ると天候の影響の様だった。


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                            photo by kazuaki  fukunaga

勝手に規模が小さく里近辺を流れている風景を想像していただけに良い意味で
の驚きと手つかずの自然が残っている渓の素晴らしさに前半の釣りでは釣果
よりもこの雰囲気の中釣りが出来る事に感謝の念を深める時間となった。スイ
ッチさえ入ればどこからでも反応しそうな流れに夢中になって釣りが出来た。

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そぼ降る春の雨で花は緑がかえってイキイキとした表情を見せてくれた。
カズさんの晴男ぶりが勝ったのか結果的には5日間の滞在中降られたのは
この岩ツツジを撮影した半日のみだった。

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高知市内のホテルに泊り夜の街、はりまや橋近くに沢山ある飲食店街を歩く。お店探しも
旅の楽しみと思い、お店の外観や雰囲気から川を探す時と同じ嗅覚を利かせてあるお店に
入った。これが大正解で初鰹や貝が入った刺身盛り合わせ、鯖寿司まで堪能出来た。これ
でしっかり呑んでひとり4000円少々とレベルの高さに感動してしまいました。

後半は龍馬脱藩ゆかりの地へのワクワクする釣り旅へ!


[ フィールドレポート ] 投稿者 daikyu : 14:41 | コメント (9)

2013年4月27日

土佐はまっことよかとこでした

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長年の念願が今年の4月遂に叶いました。それは父親の故郷、高知で釣りをする事でした。父の若い頃は血気盛んで土佐のいごっそうとはこういう事を言うのかと言う生き様でしたが今ではすっかりおとなしくなってしまいました。おばあさんの土佐弁でしゃべる言葉が今でも懐かしく思い出され、これもあのはちきんなのかと思うと長野県の木曽に生まれたのにも関わらず、土佐の血が流れていると言う事実がどこか潜在意識の中にあった様に思います。

自分も子を持つ親になり、ようやく親のありがたさに気付く頃にはおばあさんは他界して、父も介護が必要な年齢となってしまいました。そんな時を重ねるうちに幼少の頃親父に連れられてフェリーに乗り瀬戸内海を渡って行った僅かな記憶の中の土佐にもう一度行ってみたいと思っていました。

今回5日間の陸路を使った東京からの旅を先日終えて感じたのは、『木曽と同じ様に土佐も自分にとってはもうひとつの故郷なんだ』と言う事でした。親戚の人たちとのご縁も遠方だったり皆高齢でもあると言う事もあるので中々むずかしいですが、毎年北川村から瓶詰めのユズが届いて小さい頃から食卓に欠かした事はありません。そうした細くても続いて来たご縁のお陰で沢山のゆかりを感じる事が出来た旅となりました。

前半の2日間は高知市内に滞在して周辺の渓を探り四国アメゴに出逢う事が出来ました。そしてこの季節の高知と言えば初鰹!地元のお店で地酒と共に堪能する事が出来ました。後半は龍馬脱藩の道がある人口3000人ほどの町に2泊3日して、地元の素敵な人たちと釣りをして奇麗なアメゴと出逢い、美味しい地のものを頂いて酒を酌み交わすと言うとても贅沢な時間の過ごし方をする事が出来ました。

これから少しずつ写真を整理しながら四国の旅を綴って行きたいと思います。


[ フィールドレポート ] 投稿者 daikyu : 07:30 | コメント (6)

2013年4月14日

福島へ

今季はコンスタントに釣りに行けています。やっぱり楽しい時間は何よりも大切です。それは仕事も趣味も何でも『楽しい時間を過ごす』事に尽きます。計画して決めたら変えない。これって普通の事の様で仕事を優先して趣味を後回しにしてしまう時があります。

でも良く考えると両方とも計画性の問題で文武両道が好きでずっと生きて来た訳だから、改めてどんどん有言して仕事も趣味もやって行こうと思います!

と言う事で先週寸暇を惜しんで日帰り釣行をMさん、CKさんと行いました。山梨、栃木、長野といくつかの候補から最終的に割り出したのは福島!震災前の秋に請戸川の鮭釣りに来た以来実に2年半ぶりです。

Mさんに下調べをしてもらうと浜通りの一部の河川では釣りが可能と言う事で少し冷え込む予報でもあったため標高の高い場所を避け浜通りへと早朝の常磐道を走りました。

ところが現地に着いて驚いたのは少し高めの山がうっすらと白くなっていました。夜半からの冷え込みで雪が降った様なのです。日中の最高気温の予想は13度とここ2週間ではかなり冷え込む感じ、そしてお決まりの雨も来そうです。

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お目当てのエリアは先週末の雨が抜けきっておらず思ったより水位も高く吐く息も白くなる位の陽気でもあった事で予定のエリアよりかなり下流部への入渓となりました。所々取水している関係で水を取っている間のエリアは水温も安定しているのではとこの場所を選んでみました。奥に見えている山の上に朝方冠雪していたのですがちょうどこの時間晴れ間も出て気温も上がって来ました。

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Mさんと交代してこのすぐ上のポイントにヘアーウイングダンの#16をトレースするとポコッと反応してくれたのがこのヤマメでした。7寸ありませんでしたがとても奇麗で小気味良いファイトをしてくれました。色んな事がある中で福島で釣れたヤマメに感慨もひとしおです。

ところがここから3人で交代に釣り上がり、カゲロウのハッチも始まっていたのですがほぼ反応がなく昼を迎えてしまいました。これはいかんでしょう!と言う事で話をした結果、あまり情報もなく行った事もないけれど里であり水温も高く活性が期待出来るのではともうひとつの渓に20kmほど走って移動しました。

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初めての渓はいつもソワソワします。下流部から川を見ながら車を進めて行くと暖かな日差しにキラキラと水面を輝かせて流れるまさしくザ里川と言う風景が目に入って来ました。Mさん、CKさんと長年の勘を頼りにこの辺りでと言う場所に車を停めていよいよ再開です。

河原に降りるとコカゲロウ、ガガンボ、ストーンまでが複合してハッチしている状態。ここはと言うポイント、特に底石のしっかりとした流れの速い深瀬には元気の良い魚が盛期の状態で入っていました。

ポカポカ陽気だった空もどんよりとした花曇りからミゾレ混じりの目まぐるしく変わる天気になり、そんな状況も釣りを後押ししてくれてそれは素敵なプチパラダイス状態になりました。

ただしこの秋にはロッドがグッと曲がるサイズになろう、手の平サイズが殆どでした。4月解禁の渓なので魚がまだ上手に餌を取れないでいるのか喰い損なうヤツも多かったですがフライフィッシングの楽しさを充分感じる事が出来る午後となりました。

ただミゾレ混じりになった後は急に冷え込みが増して足先と手先がかじかんでしまいしんどい釣りでしたが釣果はもう言う事なし!と言うところでした。もう少し緩んだ日にゆっくりと釣り上がってみたいと思いました。

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20cmそこそこが今日の最大のサイズとはなりましたが、とても楽しい時間となりました。私達釣人が出来る復興支援があるとするならば釣行可能な東北、今回は特に福島へ行って釣りを楽しんで地元にもお金を落とす事。これから長い道のりになると思いますがそれもひとつの出来る事だと思います。

無邪気に虫達を水面で追いかけているヤマメの姿を見ていると2年前に起こった震災と原発事故の影響など忘れてしまいそうですが、自分達が少なくとも2年半福島で釣りする事がなかった事、かなり釣人が少なくなったと地元で聞いた話をこれからは自分の釣りの中にも生かして行けたら良いなと思う釣行となりました。

機会があれば5月までの季節の中で虫の変化を楽しみながら再訪したいと思いました!

[ フィールドレポート ] 投稿者 daikyu : 22:55 | コメント (9)

2013年4月 3日

こんなん出ました・・・



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36cm イブニングではありますがまだ明るい時間にドライフライでこのヤマメを掛ける事が出来ました。9時間彷徨ってこの1匹が最後の最後にやってきました。これは最高にツイてると思います。モコッとフライが消えた瞬間とギュイーンの一発目の走りの鼓動がいまだ脳と身体に焼き付いています。少し昨日の釣りを振り返ってみます。

公私の公がこの4ヶ月目一杯のスケジュールだったので期末が完了し一段落したところで今日は平日釣行と決めたのが数日前。そして当日はきれいに雨予報!いくしかないでしょあの渓に!とルンルン気分で雨の中を出発。途中この渓の事ならこの人に!と言う私が愛用しているバンブーネットの作者でもある池田さんに電話。するとなんと同じ渓に10km先の同じ高速を走行中!(笑)

そんではあの場所で!と言う事で合流させてもらう事に。雨降り、偶然池ちゃんと合流と今日もいい流れがきてるねーと思いながらお互い長年培った素早い準備で渓へ。ところがハッチがまばらなのか魚が少ないのか反応が渋い状況。

そんな中でも池ちゃんさっそく挨拶代わりの一匹をさくっと掛けます。8寸程でしたが奇麗なヤマメだったそうで気合いが入ります。があまり続かず場所替えを決行。ここで懐かしいポイントへ。20代の頃から過去50回はボウズを喰らっているでしょうか。でもつい来てしまいます。

水面に変化がないのでタナを2m近くとったニンフで底近く、岩回りを丁寧にトレースしていきます。しばらくしてスッとマーカーが消し込まれ・・・ロッドを立てると今日初めての有機的なノッキング。おおおなんかデカいかなと思いつつファイトしているとなんとじゃーんぷ!

菱形体型の小さなツブツブ模様の方でした。こういう時に限ってしかも手元でバラしてしまいました・・・型を見ると言うのは何回やっても大切なんですよね。やってしまいました・・・
幾度かのポイント変更で池ちゃん順調に釣果を重ね、渋いながらもライズを見つけて尺ヤマメまでランディングしてしまいました。

そうこうしているうちに17時を回り最終のポイント選びです。この釣りだけをする様になって30年近い月日が流れましたがこの一日ダメで最後の最後になっちゃった時のハートに夕焼けが来ている様な心境って何とも言えません。池ちゃんもこの人大丈夫かなの様な空気感で一生懸命サポートしてくれています(笑)

結局雨は一日中降っていました。ボウズを覚悟しながらも最後の賭けに出ました。フラットでのライズ待ちに見切りをつけて流れ込みへ移動。対岸へのぶっつけとの間に出来た2m程の緩流帯との境に狙いを定め少し上流側にポジションをとります。小さなライズはあるもののそれ以外の変化はない。刻々と迫るタイムアップの時間・・・

その時流心の向う側でフッと水面が揺れた様に見えました。時間は18時目前。今日のハッチはそれまでもメイフライがメインでしたがパタパタと動きながら流れるダンがコンスタントになってきました。#16のお気に入りフライを信じてデッドドリフト。流れよりも少し、ほんの少しだけ遅く同じ位置をフライが差し掛かった時に『モコッ』・・・

グングングン よし乗った! おっデカい!ギュイーン グリングリンと独特のローリングは本命です。以外にすんなり寄って来て一度水面に浮いた魚体を見て更にヒートアップ!デカいっす。身体に巻き付いたティペットをほどくとここからが凄かった。連続して底へ底への突進。その瞬発力が半端じゃない。イワナがディーゼルならばヤマメはまさしくターボ!

ばれるなよーお願い!とロッド全体と身体全体をしならせて7Xティペットを信じてのファイト。すごいクライマックスです。やっとこさ水面に浮かせて一気にネットイン!おおお!待ってました!8時間!この瞬間 尻鰭が小さく見える程のボディサイズ。同行してくれた池田さんにメジャーリングして頂くと36cm。まさしく起死回生のドラマが待っていました。

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バリエーションの少ないボックスの中でも今日切り札になったあるフライ。先日の伊豆のライズゲームでも効果を発揮してくれました。なんて事のないフライではありますが、ただちょいと現場で工夫をしてカットしてあげたり、撫でたりする事で良い子になりました(笑)

昨日の学び!お気に入りのティペットが見つかり更に7Xの強さをこの魚を掛けて身体で感じる事が出来た事が一番の収穫です。ワンランク細いサイズを使えればまずは喰わせるための安心感、そしてその後のランディングすると言う信頼感にも繋がります。自信を持ってタックルを使えると言うのは本当に大きい事です。

色んな道具を使って来ましたが今は自分に合う道具だけを使い倒す様になっています。こうした事も全体の釣りのリズムや運を持って来る大切な要因だと改めて感じました。また言い古された言葉ではありますが、最後まで諦めない!と言う事をこのヤマメが1日の釣りを通じて教えてくれました。

そして何と言っても今日の最大の功労者!池田さん本当にありがとうございます。途中まで凄く心配してくれたのに、最後のコイツを見てやり過ぎですよっ!て最高でした!ははは。池ちゃんネットは仕上がりも軽さも機能性も最高です。ラウンドフォルムが大型を一気に掬う時の安心感が違います。

アングロさんにデザインして頂いた8ft1inch4ピースのリズム、SANSUI白川さんに薦めて頂いた限定モデルのブーグレライトベビー、そしてガイド特約付きモデルとなった池田ネット(笑)30年やってきて一心同体となれる道具に巡り会える幸せを感じています。

さあ本格シーズンが始まります!今季も沢山の筋書きのないドラマがありますように!











[ フィールドレポート ] 投稿者 daikyu : 20:21 | コメント (6)

2013年3月13日

またこの季節がやってきました

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またまた久しぶりの更新になってしまいました・・・新しいMacBookに中々慣れなくてようやく写真のファイルサイズを合わせたFBが簡単に更新出来るのでついついそちらに偏ってしまったり・・・ブログの更新方法も思い出しつつやってみました。

3月の声を聞くやいなや4月を思わせる様な暖かな陽気!俄然釣人の性にスイッチが入って来ました。年々スローペースにはなってきているものの解禁と言う言葉には特別の感情があります。釣り場に行けばテンションは間違いなく上がって行きます。

毎年最初に渓に立つ時に思う事。釣りのリズムの事。渓でその日最初の一匹を手にするときのそのリズム・・・・この一匹目のリズムが重要だと気づくまでにかなりの月日がかかりました。このリズムが良いと一日中気持ちよく行けます。

流れの中に身をおいて、ゆっくりと深呼吸をする。スッとロッドを立ち上げた時の感覚がより自然であれば、テンポ良くラインがロッドに乗って滑り出す。描くループがまるで生き物の様に伸びていって・・・

流れに乗ったフライがゆっくりと水面をドリフトする頃には、魚が水面での捕食をイメージして準備を始める。手元のラインを手繰りながら独特の期待感に胸がはじけそうになる・・・

バシャッ・・・

この瞬間のためにどれだけの準備と時間をかけたのだろう。ヨシッ!乗った!・・・今日は幸先が良い。ゆっくり魚を寄せてくる時に、このリズムが完結することをイメージする。掌に魚が収まった時には何とも言えない安堵感に包まれる。

キャステイングもリトリーブも、ランディングもリリースも・・・・キャンプのランタンのポンピング、コンロで返すフライパンに至るまで実にリズムが関係するアクションが多いことに気づく。

もうひとつ大切なのは仲間との会話のリズム・・・それは釣りに向かう車中から、帰ってくるまでの間、またオフの間も誰かを思ってのずっと大切な感覚。釣りしている何倍もの時間を、仲間とのジャムセッションで過ごす。このリズムが実は一番大切なのかもしれないですね!

さあ今年も楽しいシーズンが開幕しました。今日もどこかで釣人の歓声や溜息が渓に響く幸せな時間が流れます様に!私はそろそろバイスを出して16番のソラックスダン辺りのタイイングから始めて高めて行く事にします!

[ ひとり言 ] 投稿者 daikyu : 08:50 | コメント (4) | トラックバック (0)

2012年8月14日

高原の気まぐれな虹鱒

パソコンを人生初のMACにした事もあり、中々操作に戸惑いブログの更新がとてもあいてしまいました。こちらを訪問して下さってる方すみません!ようやく慣れて参りましてぼちぼちいきますので改めてよろしくお願いいたします!

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渓では2ヶ月も前にこんな可憐な花は盛りを過ぎ、みちのくや信州も新緑を濃くしていると思うとウズウズするのですが中々5月後半から身動きが取れません。そんな中釣り人生で初めて釣る高原の湖で2度の釣行を経験する事が出来ました。

5月半ばと6月後半に湖のエキスパートである市村晃さんとプロタイヤーの高橋章さんとの同行による丸沼高原での取材でした。湖の経験と言う点からはお二人には大きく遅れを取るだけでなくその領域は殆ど手を出していないに等しい中とても良い経験をさせて頂く事になりました。
 
5月の市村さんには経験によって導き出された湖でのアプローチの考え方、フライパターンへの拘り、釣り方の工夫などおおっ!すごいと思うところばかり。釣りの最中も終了後の宿でも翌朝の朝飯前さえも・・・・もう質問攻めと言う位色々聞いてしまいました。
 
そして迎えた当日の釣りでは最後の最後で市村さんの操船アシストの甲斐あり、人生で出逢ったレインボーの中でも記憶に残る魚を手にする事が出来ました。福永さんにも気に入って頂いて7月中にクラフトとなって現在甲府のエルクさんで三人展にて展示中です。

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photo by 市村晃

改めて取材のディレクター&カメラワークを担当した斎藤さん、エルカミーノの原沢さん、ルアーのエキスパート植木さん、釣友の土橋さんと共に感謝申し上げたいと思います!

フライフィッシングは魚の習性や自然観察を元にインプットを高めて、それをベースにどのようなアプローチをするかと言うアウトプットの繰り返しが醍醐味なのだと思います。そして一日、一時たりとも同じ状況がないと言うのがこの釣りを更にクレージーなものにしています。

再び6月半ばに訪れた新緑の大尻沼では岸際をクルーズするレインボーを探してのサイトフィッシングの釣りとなりました。高橋さんと別艇での釣りとなりましたが美しいフォーム
から繰り出される正確なキャスト、何よりも落ち着いた人柄で釣り師としての成熟度を感じる事が出来ました。市村さん、高橋さん共に釣りを人生の一部としてうまくお付き合いしている雰囲気で、私の様にまだまだガツガツと行きたい感がありありのタイプとは違いそういう事の学びが必要だなぁと思ってしまいました。

ドキッとするほどのサイズを見つけクルージングコースを読んで、水面の捕食物を探すタイミングに合わせてキャストすると4番のアーティストLLのバッドから絞る様なレインボーが楽しませてくれました。個人的には障害物のないエリアで50cm程度までの魚であれば出来れば4番程度のタックルで相手してもらいたいと思っていましたので、ファイトを身体全体で楽しむ事が出来ました。

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 photo by naoki saito 

 鮮やかなグリーンバック、レッドバンドそしてメタリックシルバーのコントラストが新緑に映えました。この日はドピーカンでレインボーのライズは少なく、常連さんの話ではこの季節にしては相当厳しいとの話でした。

久しぶりの同行だった土橋さん!慣れないボートでの釣りでしたが丸沼での早朝のヒットと楽しい東京からの行き帰りを元気な会話で盛り上げて頂きパワーを沢山頂いてます!激務の続く土橋さんにも一服の清涼剤になった様で9月の再戦を誓いました!

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photo by naoki saito

天空の湖での日本離れしたライズフィッシングに至高の喜びです!9月、10月と季節を通してこの環境に身を置きたいと思っています!開高さんや忠さんが親しんだ釣り場で新たな出逢いや発見があり止水の釣りが止まらない感じです!


[ 魚のはなし ] 投稿者 daikyu : 21:32 | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年12月24日

たった3グラムからの縁と恩

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世はクリスマス1色できらびやかな電飾でキラキラしている。カラーこそクリスマスの色には近いけれど、使いこんでキズも凄いしサビも来ている代物。けれども青春の1ページに燦然と輝くルアー達。セルタ、パンサー、ブレットン、トビ―、ブルーキラー・・・・伯来品の中にあって唯一の純国産品のスプーン。伝説の銘品 ミニバイト3グラム

先日、釣り業界の巨匠 常見忠さんの訃報が届いた。僕が高校時代にルアーフィッシングに夢中になるきっかけを与えてくれた方でもあった。その後縁あって人生の節目で大きく包み込む様な影響を与えて下さった方となった。木曽福島に住む伯父がご近所の釣り具屋さんから買って愛用していたのが忠さんのセントラルフィッシングのルアー『ミニバイト』

その威力に伯父も虜になり20個入りを箱買いしていたところ注文元の釣具屋さんに『木曽はそんなに釣れるの?そんなにルアーに熱心なひとが居るんだね』とお声が掛ったのが素晴らしいご縁の始まりだった。たった3グラムのこのルアーがおおげさに言えば人生のとても重厚な縁を繋いでくれた。

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[ タックル・アウトドアグッズ ] 投稿者 daikyu : 10:20 | コメント (17)

2011年11月19日

小さな事

5年前の木曽の名所桟橋の紅葉。この時以来桟橋を通ってこれ以上の色合いに出逢えていない。釣りのタイミングもそうなのだがなんとなく出掛けた一日も後にはその日にしかない絶妙なタイミングの日であったりする。まさに一期一会。最近出逢った良い言葉、小さな事に神は宿る・・・・行き先を決めたり、何となくこっちに行ってみようとか些細な事が色んな事を変えて行くのかもしれない。111119_5.jpg

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[ 投稿者 daikyu : 23:09 | コメント (6)