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2006年08月31日

御岳山麗のネイティブ

苔の芸術的な天然のオブジェの中を滴り落ちる湧水。御岳山麗の山肌から湧き出す、手の切れるような冷たさの水。1500mに近い標高の山岳渓流だが、フライロッドが振れる天然ヤマトイワナのみが生息する渓は貴重だ・・・

御岳山麗は7月の集中豪雨で二日で600ミリと言われる様な積算雨量があったと聞き、川の状況がかなり心配だったが、豊かな山の力で川への影響はそれ程でもなかったようだ。よほどの増水でもイワナは流される事なく、居ついているモノだが、盆明け最初の週末という事もあり抜かれたり、脅えていたりと言うことかもしれない。

それにしても下界の蒸し暑さとは無縁のこの渓は8月の盛夏にこそ訪れたい別世界。湧き出る清水を集めて、浅い瀬では透明感のある水晶のように、深めの淵ではエメラルドグリーンの清冽な水を湛えていた。釣りの手を休めながら、見る景色は素晴らしいのだが、魚の顔も拝みたいと大岩をかわしながら上流を目差す。可能性のありそうなエグレや泡のあるスポットにも丁寧にフライを入れていくが、反応は渋い。


 そうこうしているうちに、ノーフィッシュのまま分流している所まで登ってきてしまった。二跨ぎ程に分かれた沢の上流を目指す。同行したのはkeiちゃん。今シーズンから本格的にFFを始めた僕のいとこ。雰囲気はかなり良い場所だが、沢自体の傾斜がかなりキツイので、息が上がっている様だ。普通に釣り上り反応が無ければ、殆どの人が諦める位の距離と時間だろうか。

こんなはずはないと言う思いと、魚が抜かれて居ないのだろうかという思いが交錯している。少し開けた小さいポイントにフライを入れる。1m近く離れた場所からフライを目差した魚体が見えた。20cm弱だったがフッキングしない。うーん厳しいかな、さらに詰め、ヒラキの所にあるボーリングの玉ほどの岩の奥をフライが通過して、視界から消えようとした時水飛沫が上がった。反射的に合わせると、今日初めての有機的な鼓動がロッドを伝わってきた。独特の力強いグングンという引きである。

背中はほぼ無班、側線をまたいでの朱点が腹側まで回るようなデザインの無垢なヤマトイワナ。焦げ茶色のボディは僕の小さい頃の記憶の中のイワナそのものだ。このイワナが希少な種であると分ったのは大学に進学した後のことだった。


写真を撮ろうと浅い石底を探していると、手を長く浸けていられない程の冷たさだった。いたわりながらリリースするとするっと手を抜けてゆっくりと岩の下へ消えていった。肩で大きくフーッと息をして、岩陰に腰掛ける。

その後も時折ロッドを絞った純潔のヤマトは真夏の日中を感じさせないコンディションだった。しかしこれ以上はもう詰めるのが難しいと言うエリアまで来て、ようやく反応が出始めたので、下る他ない。大岩を縫う様にして流れる、渓を下りながら改めて綺麗さに気づく。

たくさんの魚には出会えなかったけれど、御岳山麗という環境の中を流れる渓での気持ちよいイワナ釣りは、いつもと同じイメージで夏の暑さを忘れさせてくれるものだった。



投稿者 daikyu : 2006年08月31日 06:10

コメント

おっとまた1番ゲット(笑)
御岳は、スキーに行ったことがありますが、その頃は、
釣りには興味なかったので、川の記憶がこれっぽちも
有りません(笑)
それにしても、水の色きれいですねぇ!!

投稿者 shoji : 2006年08月31日 12:32

daikyuさん、こんにちわ。(^^)
涼しげな写真ありがとうございます(とにかく今日は暑い)。
しっかし、現流域でしょうか、凄いですねー。こんな細い流れにもちゃーんとお魚はいるんですね。こういう所だといないと思ってました。釣れたお魚も、とってもキレイなヤマトイワナだこと・・。羨ましいですよー(笑)。

投稿者 dadlife : 2006年08月31日 14:00

いいなぁ~!ヤマト!
未だ会えぬ麗しき娘よ!

苔の屏風が素敵ですね。
暑ければ、下に潜って浴びたいところだけど、3秒と保たないでしょうね。

投稿者 para-miyuki : 2006年08月31日 15:01

shojiさんお疲れです。御岳はたくさん渓があって、それぞれが綺麗な水、綺麗な魚の棲家です。そうたくさんはいませんが、出ると記憶に残る魚に出会えます。

このグリーンの淵は美しい色あいでした・・・・って今東京地区激しい揺れを感じましたが?栃木地区は大丈夫ですかぁ

投稿者 daikyu : 2006年08月31日 17:21

dadlifeさんお暑うございます。ここは意外に車から近いんですよ。高原を走る道路からチョイと外れて行きますので、上流の方にヒョイって感じで出れます。

良い時はポイント毎にも出たりするんですけど、爬虫類と両生類のハイブリットみたいにも見えるこのイワナが好きです。

性格は東北のイワナに比べるとおとなしくて、暗くて狭い場所がどちらかと言うと好きですね。掛るとそりゃ引きますよ・・・・

投稿者 daikyu : 2006年08月31日 17:29

para-miyukiさんお疲れさんです。ありゃお会いした事ないですか・・・・それはいけませんね。ご案内しなくちゃ(口実、口実)でも娘というよりも、ドンくさい息子という感じが否めません。

手が切れるほどの冷たさとはこの事。魚の活性は後半すこぶる良かったです。カエルみたいに可愛い顔してましたよ。

投稿者 daikyu : 2006年08月31日 17:36

ヤマトはまだ今年お目にかかっておりません、こんな綺麗な流れなら、数や大きさは関係なく気分良いでしょうね!!ただいま、仕事の嵐に巻き込まれております、嵐が過ぎたら綺麗な川にいきたいな~要

投稿者 heboheboy : 2006年08月31日 17:56

大きな尾びれですねー。
イワナはこうでなくっちゃいけません!

投稿者 西洋毛鉤 : 2006年08月31日 18:17

要さんお疲れ様です。新潟お疲れ様でした。仕事の嵐吹き荒れてますか?体気をつけて下さいね・・・禁断症状にはくれぐれも気をつけて下さい!

この渓はとっても冷たいので潜ると体に堪えそうですが、天気の良い日はかなりキレイな写真撮れそうですよ・・・・

ヤマトと言えば白い〇の出る渓の話興味深かったですが、また行かれるのでしょうか?

投稿者 daikyu : 2006年08月31日 18:23

西洋毛鉤さんお疲れ様です。エッジの効いたカッコいい尾鰭ですよね。まだまだ竿を出していない渓がいくつかあるので、ゆっくりと調べたいと思います。

サイズ的にはこの位の感じが均整取れている様に思います・・・

投稿者 daikyu : 2006年08月31日 18:29

daikyuさん、こんばんわ!!
さすが地元!気持ち良さそうな流れで気持ちイイ釣りしてますね。
実はボクも今週末は、またまた木曽界隈を散策するつもりです。どうもヤマメには縁がないので、なんとか木曽のタナビラに会おうという魂胆です。といっても夏休みに木曽へ出掛けた時も小ちゃなタナビラにしか会えませんでしたけど(笑)

投稿者 terry : 2006年08月31日 22:18

terryさんこんばんは。木曽の釣った様子で夜にでも携帯メール下さいな。タナビラの泳いでそうなとこイメージしておきますので・・・

そろそろ2世代目のコカゲとか出るかもしれませんね。東京でも朝夕涼しいですからね・・・・例年だとあの開田の川は15時頃からハッチがあります・・・

浅い所に結構良いのが入ってますので、歩く前にフライを入れといて下さいね。ブリッとしたの期待してますよ!

投稿者 daikyu : 2006年09月01日 00:18

こんにちは!こちらに来ていたんですね~(一言連絡して欲しかったです)6月に御一緒させて頂いた時と同じコースで先週も廻ってきましたが、開田の沢は相変わらず、ぽちぽちと釣れました~

今度はまた別の沢にも御願いしますね。

投稿者 ライズ : 2006年09月01日 07:23

ライズさんおはようございます。今回は開田のお知り合いのログハウスに泊って暑気払いが目的でございました。なので釣りは特に予定して行った訳ではなく、酔い方と相談して行けそうなのでサクッと行きました(笑)

あの沢も夕方見に行きましたが、すんごい夕立になったので、先週は水あったんではないですか?

投稿者 daikyu : 2006年09月01日 09:24

これぞキソイワナって感じの色つやですね~!
御岳山麓の東から南にかけての沢の数々、ここ二年ほど訪れてませんが、盛夏にこそ入りたいって思う沢がいくつかあります。入ったら出口まですご~く時間を要しそうで、いつも川通しに戻ってくるとこなんかもあって一度渓泊まりするつもりで行ってみたいです♪

投稿者 Rolly : 2006年09月01日 12:23

Rollyさんこんにちは。キソイワナっていい感じの呼び名ですね。濃いブラウンの体色は独特です。夏真っ盛りでないと水がちべたくて震えちゃいますよね。

確かに御岳の渓は奥が深いし、道があまりないので川通しの行き帰りですよね。渓で泊まるつもりだと、上でゆっくり出来るからいいっすよねー

虻と暑さも無縁の別世界の気持ちよさを、来シーズンの真夏に行きますか?これ忘れないようにしとくのはどうしたら良い?7月頃にお互い声かけましょうね(笑)

投稿者 daikyu : 2006年09月01日 12:46

daikyuさん、こんにちは。
今年は木曽方面まだ行っておりません。
こんな岩魚を見せられると、逢いに行きたくなっちゃうじゃありませんか。今度チャンスがあればご一緒しましょう。

投稿者 Lt_cahill : 2006年09月01日 13:08

Lt-cahillさんこんにちは。行きたくなっちゃいましたか・・・この魚中々のコンディションで、水の中でナゼナゼしてしまいました(笑)

木曽は伊那から権兵衛峠のトンネルが抜けたことで、気持ち的にも行きやすくなりました。9月チャンスございますよ・・・詳細は本日夜に更新予定です。

投稿者 daikyu : 2006年09月01日 13:17

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