« 松井伯吉world | メイン | 1匹交替 »

2006年02月04日

窮de叶えーるde CDC

久しぶりに一日家にいた。家族から部屋を片付けなさいとほぼ命令型の支持があり、部屋にこもってデスク周りとマテリアルの整頓をした。今年初めてCDCも触った。この赤ちゃんの初毛のような感覚のマテリアル。キュドカナールとか言うフランス語っぽいのが本名だったよな。FFマン&ウーマンの窮場の願いを叶えてくれる素晴らしい魔性のマテリアルだ。

ブログ仲間もそろそろとタイイングに精を出している様子なので、ここで僕も気合を入れて戦闘態勢と思いきや大体片付けの時は、色んなものが気になったり中々捨てられないで時間ばかりかかる。CDCについてはもう述べるまでもない、地位を持つマテリアルだがこのマテリアルとの衝撃の出会いを思い出したので・・・

栃木県を営業で廻っていた頃の、かれこれ18年程前の話。当時は早めに営業を切り上げては、西鬼怒、大谷、東荒川など栃木の有名な河川をイブニングになると、桜金造よろしく釣り歩いていた。もちろんタイイングセットも車載して、ビジネスホテルの夜はタイイングをして翌日の夕方に備えたものだった(アノ頃が楽しかったなぁ一番・・・)

そんなある日鹿沼ICそばのお気に入りの釣具屋さんに寄ると、見慣れない羽が売っていた。確か10枚位で650円ほどと高価でびっくりしたが、お店のご主人が「それいいよ・・・」とボソッと教えてくれた。なんでも日本では初めて紹介される羽で水鳥のお尻に生える脂分がすごい羽だとか。たしかTEIMCO製だったと記憶しているが、裏にタイイングの仕方が載っていた。

このオジサン見かけによらずフライマンで、結構詳しく釣れる場所を教えてくれた。そのポイントもオジサン伝授の堰堤だった。

高いマテリアルだが、どうしても取れないいつもの堰堤下のイワナの事が気になって一つ買ってみる事にした。一枚65円をフックに乗せる時の緊張感はない。もちろん初めてで扱いも良く分かっていない。妙に柔らかいがファイバーがしっかりとした微毛に覆われている不思議な羽だと思った。アイカザイムという日本人の宮崎さんという人にちなんで、英語表記を反対から呼んだネーミングのスタンダードパターンとカディスの2種類のタイイング方法が載っていた。

親切であるが、アイカザイムはどうも一本巻くのにこの羽を3本もつけなきゃいけないらしい。そんなの無理である。一本に200円近くも羽を付けるというコトが許せなかった。そこでCDCカディスと銘打たれたパターンを3本巻いた。イマから思うととり合えずCDCが付いてるだけの様な妙なフライだったと思うが、いつもの堰堤下に入り、その虎の子のフライをイワナのフィーディングレーンに落とした。

するとドラッグが掛かって水面をダンスするような動きをした。「ありゃっ何だこれ!」生き物みたいにスルスルと水面を動いている。こんな毛鉤見た事ないぞと思った瞬間、「ガバッ」とその毛鉤に反応した。すっぽ抜けてしまったがなんとも言えない感覚。おじさんの言う通りだ。これはヤバイ羽を手に入れたと、今度はしっかりと落とすがまたも堰堤の落ちてくる水飛沫の勢いでスルスルと動く。

どうしたものかと思っていると、また魚が反応して今度はラッキーにも掛かった。25cm位のイワナだった。べチョッとなったフライは今の様に乾かして使えるフロータントもなく、2本目に結び替えてもう1匹を追加するにはそう時間は掛からなかった。下手くそなキャストながら、マテリアルで強烈に食わせるという感覚は初めてだったので、かなり興奮した事を覚えている。

こうしてCDCへの過剰な反応はイワナのみならず、僕の過剰反応も多いに煽り、翌日釣具屋のオジサンに「昨日凄かったっすよー!」と話すと、僕の食い気を素早く悟ったオジサンは間髪入れず今日入荷した新色があると、濃いブラウンとホワイトの2色を出し、僕の追い食いを見事に誘った。出張先の栃木県ではあったが、おそらく県内でもいち早くCDCを試し、その虜になった瞬間だった。何だか気持ちよかった。

もちろん東京の市場でも出回っていたと思うが、あの効果のせいか、すぐ品薄になり、かなり話題を振りまいた事は覚えている。あのオジサン中々やるもんだ。釣りも商売もかなりの凄腕だったと思う。屋号は「えびすや釣具店」おじさんネーミングもばっちりだよ・・・まだあるのかなぁ?

今では種類も質もすごく豊富で、タイイングのパターンもかなり紹介されているので有効に使えるが、それだけ魚もCDCを見てるわけで、僕も魚も初体験だった頃は凄かったなぁーと今でも思い出します。

僕のCDCを使うお気に入りの場面は風のある日にガガンボを捕食しているライズを採る時です。水面にすこーしだけ引っ掛かって上流に方向にややドラッグが掛かりながら流れるガガンボを演出するのは、やはりこのマテリアルをおいて他には無いと思います。無風の時よりも釣り易い気がします。

そんな場面のフライには、18年の歳月が流れても最強のマテリアルとして君臨し続けています。カモのお尻を見て「お願い抜かせて」と何人のFFマンが思ったことでしょうか。お尻みて抜かせてはアブナイですね・・・・

長文ながらお付き合いくださり誠にありがとうございます。でも皆さんにとっても、CDCって窮de叶えるでしょ・・・


投稿者 daikyu : 2006年02月04日 21:58

コメント

アイカザイム懐かしい・・・・ 91年8月に山と渓谷社から CDCフライ・パターン なるビデオテープが発売され 繰り返し観た事を
思い出しました。  宮崎泰二郎+杉坂隆久+渡辺隆 出演
本当に良く釣れました・・・・! 当時は、CDCパターンがあれば、
尺上も一発でした・・・・!  最近は、尺上にCDCパターンをキャストすると・・・・・ 最悪の結果に。 シーズン初期はCDC最高ですよねー    数年前 知人のハンターの方から頂いた CDC
最高によかったですよ。  その昔 カモを一羽ごと貰ってフライマン数人で雪降る中 カモ鍋パーティーをした事もありました。
当然 尻のフェザーは一本一本丁寧にぬかれましたとさ。
昔昔のお話でした・・・・・
  

投稿者 akita shindo : 2006年02月05日 00:16

daikyuさん、こんばんわッ!
CDCが台頭し始めた頃の思い出話、なんだか、すごく臨場感あるエントリーですね。深夜に興奮しちゃいましたッ!
しかし、ボクも部屋の片付けしなきゃな〜。時間のかかる理由、ボクにもよく分かります(笑)

投稿者 terry@深夜徘徊 : 2006年02月05日 02:03

daikyuさん、おはようございます。
「へー・・」の域で読ませていただきました。
CDCってすごいんですねー(値段も)、でも巻いてるうちにどこかに飛んで行ってしまうんですよこれが(笑)。まだまだマテリアルの使いどころが解らず、追いつけない自分です。(爆)

投稿者 dadlife : 2006年02月05日 09:08

akita-shindoさんこんばんは。風邪ようやく全快に近づき、元気いっぱいになって参りました。

秋田では使い始めは凄かったんでしょうね・・・尺上も一発でしたか!くーいいですね。難しいのも面白いですけど、バッコリとエッこんなに簡単でいいの?って言う時もエキサイティングですね。

僕もハンターさん経由の生CDC頂いた事ありましたが、あれはすごいですね。なんか脂の乗りが違うと言うか絶品でした・・・なんか鴨肉の話みたいですね!

投稿者 daikyu : 2006年02月05日 18:54

terryさんこんばんは!CDCの様に、自然のものでフライタイイング全体の概念を変えるような画期的なモノはそうないと思います。

シンセティック系のものはどんどん先に行きそうですが、タイイングするにも触手が動かないと言うか、なんとなく此処の所は毛とか羽とか自然のものを使いたい感じです。

でも、akita-shindoさんの話にもあるように、CDCズレと言うのも当然ありますね。あくまでもどのようにCDCの特性を生かすかという観点で見ておかないととは思います。

そういう意味で言えば、akaさんエントリーのヒラタイマージャーのCDCの使い方は適材適所という感じがしました。

時間がかかる片付けでしたが、ブログも更新して皆さんにも見てもらってそれはそれでマイペースで良いかもしれません。いつもタイイングはギリギリまでスローペースです・・・

投稿者 daikyu : 2006年02月05日 19:16

dadlifeさんこんばんは。巻いてるうちに飛んでッチャイましたか?奥様にはホコリの塊にしか見えませんからね!気をつけて下さいね。

タイイングデスクの上なんて、うちのかみさんにしたら全部捨てたいそうです(爆)だからどんなにゴミみたいに見えても必ずデスクの上に置いといてくれと言ってあります。片付ける方からすると迷惑なのは分かるんですけどね・・・

昔うちの実家に良く猫が侵入して来て、いたずらしてた時がありました。その頃おふくろが机の端から出ていたカーフテイルを猫の尻尾と間違えて、ハエたたきでたたくと言うすごい話もありました。

勢いあまって回転し手裏剣状態で飛んできたカーフテイルに腰を抜かしそうになったと涙を流していた事も思い出してしまいました。子も子なら親も親という話です・・・・

CDC高いですよね。あれ人の手で抜いて、処理してるのでおそらく寒河江のさくらんぼみたいに手間が掛かって高いってのもあるんでしょうね。でも最初に使った人は偉いと思います。カモのお尻をこう裏返してハジイテルとか気づいたんですかね・・・

までも、釣れる要素は(キャスティング+ドリフト)×魚のやる気が基本だと思います!もうそう信じているので毛鉤はおそらくこれ以上増えないと思いますし、CDCもここ3年位は買ってません。

いやー!これだけあおっといてそりゃないだろーって言われるかもしれないんですが、僕がスレチャッタんですよね(爆)ヘアーウイングを上手く使ったり、ハックルパターンを見直したりと使うところは一部に限定された事もあるんでしょうね。

あと東北行けばやる気のある魚が多いので、そんなにパターンを気にしなくて良いというのもありますね。


投稿者 daikyu : 2006年02月05日 19:40

-->