« 開店しました!釣り方商店です。 | メイン | 桂のイブニング »
2005年04月01日
夢の40オーバーとの出遭い
あれは初夏の秋田の渓での出来事でした。その日は釣り仲間5人の大所帯で連なって釣りのぼりました。結構暑い日だったと思います。しばらく釣り上がり全員が並んでもまだ余裕のあるプールに着きました。時間は午後2時を回り、テレストリアルの集中的な流下がある時間帯でもあります。プールの流れ込み付近に入った釣友に早速大物が掛かりました。最下流部に立った私はランディングした大物を見る皆の輪に加われず遠巻きに「いいなー!こっちもそういうの来ないかなー!」と声を掛けました。31cmのイワナとの事でがぜん皆やる気になりました。対岸は熊笹のうっそうとしたブッシュで良い時はかなりの数のイワナが確認出来る場所です。程なくして対岸の熊笹下から東京からわざわざ良く来たねーという感じでいいサイズのイワナが出て来ました。思わず「こっちも良いの出てきたよ」と叫ぶと、なんとそれを遥かに上回るサイズのイワナがユラーッと流心に出てきました。「なんかすごいの来たよー!」今考えると皆と一緒だったので余裕が結構あったように思います。小さいほうでも尺はありそうな魚です。これは本日最大のチャンス到来です。NAGASAWA#2のしなやかさであればとフラットな水面を意識して7Xティペットをひとヒロ足して、16番のCDCフライを結びました。不思議に落ち着いています。尺イワナの1m下流に本命がいます。ここは本命をダイレクトに狙う場面と70cm位の上流にフライを入れようとキャスト!一発でキレイにフライが入りました。「よーし食え食えっ」と心の中で思うと殺気を感づかれたのか何故かフライのドリフトされるスピードと同じ速さで後ずさり(魚なのでこの表現で良いでしょうか・・・)するではありませんか!あーっ1m程下るとクルッと向きを下流に変え対岸の流れ出しの20cm程の水位の場所の底に張り付いてしまいました。くーっ世の中の摂理とはこういうものか。でもまだチャンスはある。対岸のボサ際の魚まで12m位でしょうか。幸い流れ出し付近も水流が一定で落とす位置さえ間違わなければうまくドリフト出来そうです。気持ちを入れ替えて絶対に負けらない戦いに挑みます(笑)上流に軽くリーチをかけフライ先行で流すこと。あとは食ったら合わせはゆっくりと!と言い聞かせて運命のキャストに。これも一発でうまく入りきれいに魚の前にフライが・・・・少し体を斜めにしたと思うとゆっくり浮上してフライを飲み込みました。ワンテンポおくらせてゆっくりロッドを立てると異常に気づいたイワナはその場で大物特有の首振りをすると深場の対岸に向かって強烈なパワーで走りました。
![]()
それからのファイトは想像を遥かに上回る強烈な野生を感じる事になりました。息詰まる戦いという感じです。もちろん20年近い釣り人生の中でも一番であった事は間違いありません。シャープというよりはトルクフルなのですがオービスワッペン状態でのやり取りです。
![]()
信じられないような水飛沫にさらに興奮がピークに!口から心臓がはみ出るとは正にこの事。
![]()
ポイントに立ち込んでクライマックスのランディングも一発で決まりました。よっしゃー!渓に私の雄たけびがこだましたのは言うまでもありません。皆寄ってきて祝福してくれました。すくった感じは今までにない感覚でした。しかもひれピンの完璧な魚体です。日中魚が見えていて、しかもファイト中の連続写真つきでと何から何まで幸運でした。メジャーをあてると40.5cm!この0.5cmが大きい。良くぞ俺の毛ばりを食ってくれたなーと感謝しました。夢に見た40オーバーとの出遭いでした。何年生きてきたんでしょうか?オスのようでしたが今年の秋もこいつのような素晴らしい魚の子孫を残す産卵に参加する事を願ってリリースしました。その日の夜のビールの美味かった事!忘れられない思い出です。後日談ですがこの時同行した釣りピーMさんが2年前に同じポイントで釣った37cmのイワナが「育って」私に掛かった事が判明しました。写真を並べると特徴的な斑紋がすべて一致しており更に驚きでした。キャッチアンドリリースの効果が実証された出来事ではないかと思います。このサイズになると2年で3.5cmしか大きくなれないと言う事も興味深い事実です。Mさん初め釣り仲間皆さんに感謝します!
投稿者 daikyu : 2005年04月01日 15:22